うがいする男の子

こんにちは。
名古屋桜通デンタルクリニック、院長の北田です。

最近、虫歯予防に効果的な『フッ素(フッ化物)入り』の歯磨き剤が多くなりました。

皆様は『フッ素入り』にこだわって歯磨き剤を選んでいらっしゃいますか?
市販されているチューブ入り歯磨き剤の約90%にはフッ素が配合されているそうなので、知らないうちにフッ素入りの歯磨き剤を使用していた!という方も多いかもしれません。

フッ素入りの歯磨き剤は子供に危険って聞くけど、大丈夫!?

結論からお答えします。
フッ素入りの歯磨き剤は、通常の使い方をしていれば危険性はありません。
1回分の歯磨き剤をその都度飲んでしまったとしても、おもに尿中に排出されるため健康面に問題はないのです。

フッ素は、WHO(世界保健機関)が「虫歯予防に効果的である」と認め、使用を推奨しています。
さらに、フッ素は海藻や緑茶、魚介類など食べ物の中に当たり前に入っている成分であり、特殊な薬品ではありません。

しかし、塩や砂糖も食べすぎれば毒となるように、フッ素も摂りすぎると中毒を起こす危険があります。
その目安は、フッ素濃度950ppmの子供用歯磨き剤なら1~2本丸々飲んでしまった場合です。
小さなお子様がいる場合、フッ素入り歯磨き剤はお子様の手の届かないところに保管ください。

この『フッ素』には、酸に負けない強い歯を作り、初期の虫歯を治してくれる働きがあります。しかし、歯磨き剤の成分がすぐに歯に取り込まれるわけではありません。そのため、フッ素の成分が薄まらないように少しお口の中に残っている方が、虫歯予防の効果が上がります。

歯磨き後のうがいは?

歯磨きをした後、何度もうがいをしてしまうと、せっかくのフッ素がお口に残りません。
うがいは少量の水で1回だけ。

ぶくぶくうがいや吐き出しができない2歳までのお子様は、フッ素入り歯磨き剤で仕上げ磨きをした後、お口の周りを軽く拭き取るだけで大丈夫です。
うがいが上手にできるようになったら、歯磨き後に年齢に適した水量で1回だけうがいをします。
うがいが上手にできるようになる年齢までは、あせらず様子を見てあげてください。

また、仕上げ磨きは永久歯が生えてからも続けることがおすすめなので、仕上げ磨きのときにフッ素入り歯磨き剤でケアしてあげてくださいね。

フッ素入り歯磨き剤を使った正しい歯磨きが、お子様の強い歯を育てることにつながります。

まとめ

今回はフッ素の働きとより効果的にする、歯磨き後のうがいの回数についてご紹介しました。
当クリニックではお子様のためのフッ化物塗布も行なっています。
歯科医院も活用し、賢く虫歯予防してください。

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